猫のトイレをしつける時に注意することとは?

猫のしつけの中でとても大切なのがトイレ。
トイレのしつけは、その子にあったやり方をするのがポイントです。
今まで10匹以上の猫と暮らして来た方の体験談をふまえながら、トイレのしつけ方についてお伝えしたいと思います。

ラグドール特化ではありませんが、初めて猫を飼われる方ならば、内容の濃い記事ですので必読ですよ。

子猫のトイレはまたぎやすい物を

野良出身の子猫を迎えた場合、トイレを知らない子がほとんどです。
子猫は成猫に比べて覚えが早いので、しつけはそれほど難しくありません。

トイレを上手に覚えさせるには、容器選びが重要になってきます。
子猫は体が小さく骨もまだ成長段階なため、少しの負荷で折れてしまうことがあります。
容器は縁が浅くて、またぎやすい物を選んであげましょう。

どの場所でどんな風にするのか観察したいなら、オープンタイプがオススメ。
神経質な子なら、ドームタイプを用意してあげましょう。

猫は、自分の匂いがついた場所でしか排泄をしないという習性があります。
この習性を活かせば、すぐにトイレを覚えてくれますよ。
子猫の排泄物を少しだけ新しい容器に置いて、そこに連れて行ってください。
自分の匂いがあることに気づき、排泄物が自分の物か確認するような行動を始めるでしょう。

排泄物が自分の物だと分かれば、次にトイレへ行きたくなった時にそこへ行くはずです。
大体の子猫は、二回から三回教えると覚えてくれるようになります。
私の家に迎えた子猫達も、三回程度でみんな覚えてくれました。
なので、二回程度は失敗するものだと思っておくと楽です。

失敗しても怒らず、優しく抱っこしてトイレへ連れて行きましょう。
目を見ながらここだよと教えれば、円らな瞳で飼い主の顔を見つめます。
これは、一生懸命理解しようとしてくれてるサインです。
焦らず急がず、根気よく教えてあげてください。

臆病な子のトイレは見えない様な工夫を

元々の性格が臆病だったり虐待された経験を持つ子は、トイレ自体をなるべくしないようにすることがあります。
また、精神的なダメージが大きいと覚えるのに時間がかかるかもしれません。
こういった子は、まず安心してトイレが使える様な心のケアをしてあげることが大切です。

容器はフルカバーで、出入り口にドアがついているような物を選びましょう。
野良猫出身の子は土をトイレ代わりにしてることが多いので、砂は粒が小さめの物を。
色は茶色を選んであげると、より土に近づきやすくなります。

臆病な子は、誰にも見られない様な所に設置してあげることも重要です。
我が家が野良ちゃんを保護した時は、ケージの中にフルカバーのトイレを入れていました。

臆病な性格でもきちんとトイレを知っている子は、場所と容器さえ気に入ればちゃんと使ってくれます。
なかなか覚えてくれない時は、いつもいる場所に置いてみるとか容器を変えるなどしてみましょう。

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それでも粗相する場合は、病気や環境になれないことからの恐怖心が考えられます。
暫くの間ケージ内で育てて、原因をしっかり観察してください。

多頭飼いのトイレは頭数分より多めに

先住猫がいる状態で新しい子を迎えるなら、トイレを増やしてあげましょう。

猫は自分の縄張りを主張する動物ですから、トイレを共同にしてはいけません。
それは、仲良くなってからの話です。

容器は、先住猫ちゃんと違う形の物を用意してあげるといいでしょう。
似ていると、間違って他所の子の物を使ってしまう場合があります。

多頭飼いは、先述したように他の猫が教えるケースも珍しくありません。
私には猫10匹と暮らしていた時期がありますが、その時は世話役の子にお願いしてました。

現在は一歳と四歳の女の子と暮らしていますが、一歳の子が粗相をした時怒ったのは四歳の子です。
もし他の子がしつけをしようとしていたら、それは新しい子を受け入れようとしている印でもあります。

怪我をするくらいの強いものでなければ、猫パンチが飛ぶこともあるでしょう。
可哀想に思うかもしれませんが、新しい子が馴染むための大切な試練です。

仲良くなれば一緒に寝たり、共同でトイレを使ったりもします。
我が家の姫二匹も今は親子みたいに仲良しで、トイレも共同です。
猫同士の掟なんだと思って、手を出さずに見守ってあげてください。

ペットシーツは健康管理に便利

トイレの世話がこまめに出来て、清潔を保てるならペットシーツもオススメです。
容器も汚れにくいし、部屋に匂いが残りにくくなります。

猫砂からペットシーツにチェンジする時は、ポイントがあります。
それは、いきなり変えたりしないことです。

猫砂を好んで使っている子の中には、掘ったり排泄物を隠したいからという理由の子がいます。
このような子にいきなりペットシーツを使えと言っても、戸惑ってしまうでしょう。
それどころかいきなり土が無くなったせいで、トイレが無くなったと勘違いしてしまうかもしれません。

ペットシーツは、少しずつ慣らすようにしてあげましょう。
我が家もペットシーツを使っていた時期がありましたが、2週間かけて慣らしました。
シーツを容器の底に敷いて、普通通りに上から猫砂を入れます。
これを3日行い、ペットシーツを認識させます。

そこから少しずつ砂の量を減らしながら、変化を観察しました。
特に不満な様子もなかったため、2週間後には砂を全て撤去。
何の抵抗もなく、その後もペットシーツでしてくれてました。

排泄物で健康状態を確認したい時、ペットシーツはおすすめです。
私は猫の調子が悪く、おしっこの色を観察したかったので変えました。
好みの激しくない子ならさほど難しくないので、是非試してみてください。

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好みのタイプや好きな場所など、大事なのは猫をよく知ることです。
相性の良いトイレ環境さえ作れれば、さほど苦労することもありません。
ただし何も知らない子猫は根気が必要になることもあるので、その時は気長に教えてあげてくださいね。

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