ラグドールの噛み癖を直すにはどうすれば良い?

穏やかで大人しい性格のラグドールですが、猫ちゃんは遊ぶことが大好きです。
特に子猫のうちはかなり活発に走り回ったりします。

人間との暮らしの中で、遊んでほしい時、かまって欲しい時には、
甘えた鳴き声で体をすりすりとすり寄せてきたり、
時として、猫パンチや甘噛みをして逃げる、というような行動をする猫ちゃんもいます。

人間の子供でも同じですよね。
かまって欲しいから甘えたり、気付いてほしいから、ちょっかいを出すのです。

この行動自体は、猫ちゃんの様々な攻撃行動の中の1つですので、
問題のある行動ではありません。

でも、人間社会の中において、猫ちゃんと共存していく上で、
甘噛みや猫パンチのような攻撃行動を、人間に対して行う場合には、
あまり望ましいものとは言えません。

遊んで欲しい時の、噛みつき、引っ掻き行動

この「かまって」「遊んで」サインである、噛みつきや引っ掻き行動は、
猫ちゃんの遊びの延長線上にある事ですので、
これ自体が問題という事ではありません。

ただ、噛み癖、引っ掻き癖については少々注意しなければなりません。

噛む力が加減できていない場合、猫パンチで爪を出してくる場合

本来猫ちゃんは、幼少期の2週齢~7週齢ごろに、家族と過ごす中で、
兄弟と遊びながら、どのくらいの力で噛まれると痛いとか、
爪を出して叩かれると痛いといった事を学んでいきます。

もしこの社会性を学ぶ時期に、親兄弟と離されてしまった猫ちゃんは、
噛み付く力が強かったり、噛み付き頻度が多い傾向にあるようです。

このような傾向にある場合には、まず集団の中で自制を学ばせるのが、
最も効果的です。

「猫の幼稚園」と呼ばれる非営利団体(NPO)が各地にありますので、
相談されるのが良いでしょう。

「猫の幼稚園」は、猫保護団体であり、里親探しや保護した猫ちゃんへのしつけ、
去勢、避妊を行っていて、「授業参観」や「お見合い会」と呼ばれる、
人と猫ちゃんを触れ合える状況を提供しています。

1匹飼いで、なかなかそのような縁も無いという方であれば、
ご自宅で出来る事としては、猫ちゃんのおもちゃを使い、
沢山遊ばせて、人間を噛まないように教えなくてはなりません。

これらの「かまって」行動を、人間に対して行う場合

猫ひっかき病」という病気があります。
これはその名の通り、猫ちゃんに噛まれたり、引っ掻かれたりして、
人間が感染する、人獣共通感染症の1つです。

これはバルトネラ菌という菌を保有したネコノミが病原体を媒介し、
猫ちゃんに感染します。

猫ちゃんにとってバルトネラ菌は常在菌になりますので、無症状です。
このため治療法もありません。

ところが人間が感染しますと、3日~10日で傷口が虫刺されに似たような
形状になり腫れてきます。
更に1~2週間すると、リンパ節の腫脹が現れてきます。
その後、発熱、倦怠、食欲不振、頭痛等の症状が現れますが、
その後数週間で自然に治癒します。

まれに麻痺障害、意識障害で脳症を引き起こす場合もあります。

比較的屋内飼いの猫ちゃんであれば安心とは言え、
生涯自分だけしか接する事のない猫ちゃんというのはあり得ません。

万一にも不幸が重なってしまった場合、今の人間社会においては、
大事な猫ちゃんの殺処分という可能性もある事をどうか知ってください。

だからこそ、
噛み癖は、人間にさせない様なしつけをする事はとても大事です

人間への噛み癖と引っ掻き癖を直す方法

猫ちゃんに、人間の手や足はおもちゃではない事を教えなければなりません。
つまり、これはしつけの基本になりますが、手や足を噛んできた時に、
猫ちゃんにとって、嫌な事が起きた、という現象を繰り返していく事で、
人間への噛み癖を直していきます。

例えば、人間の手や足に噛み付いてきたら、少し大きな声を出すという手は
有効な方法です。
つまり「噛んだら嫌な音がした」をインプットさせていくのです。

人間が手や足を引っ込めるという動作事をしても、猫ちゃんにとっては、
物体が動いた=おもちゃ、という感覚でしかありませんので、
更に噛み付いてくるはずですので、逆効果と言えます。

音による威嚇は、噛みつき動作を一時的に停止させますから、
それを繰り返すようにします。

但し、これも大事なことですが、やり過ぎると、今度は猫ちゃんの認識が、
この人間は嫌な音ばかり出すとなり、甘えてくれなくなりますので、
どの程度までが限界かは、それぞれ加減をみながら調整されてください。

理解しなければならない事は、
どうして噛み付きや引っ掻き行動をするのかという事です。

「かまって」欲しいからなのです。

殆どの場合、遊びが足りておらず、ストレス発散としてそのような行動をします。

遊びが十分満足している猫ちゃんが甘噛みをしてくる事はありません。

飼い主がおもちゃを用いて、猫ちゃんと十分に遊んであげる事
それが噛み癖を直すための、一番の治療になります

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