飼い方で注意する事はなんだろう?

ラグドールの飼い方で注意しなければならない事として、
まず大前提となる事があります。

それは屋内用の猫ちゃんだと言う事です。

ペットと暮らすときに、家に閉じ込めてしまっては可哀相と考える方も多いでしょう。

でも「ぬいぐるみ」という名の付いた猫ラグドールは、
その名の通り、動く「ぬいぐるみ」です。

穏やかで大人しくてフレンドリー、ふさふさな被毛と大きな体。

これらを考え、ラグドールの飼い方で、注意する点をいくつかまとめてみました。

自由に外を歩かせないで

ラグドールという猫は、その容姿や性格から、人間にとっては
とても飼い易い猫と言えます。
鈍感な性格をしている為、抱っこされる事を嫌がりません。

でも逆の視点から考えますと、危機管理能力に欠落した猫ちゃんでもあるのです。
常に人間を信頼をした環境下で生きることを前提として生まれた猫ちゃんですから、
自然界の厳しさに対しては対応する事が出来ないのです。

アメリカのあるラグドールフォーラムに投稿された記事に、
こんな内容の記事がありました。

家の中へ閉じ込めるのを残酷だという人もいますが、
ラグドールは屋内で飼育する必要があります。
ラグドールは既に猫の自然本能を欠いており、外へ出すと、
自宅へ戻ったり、自分自身を守ることが出来ません。
もし外で出すならば、飼い主が監視された状況下で、
柵で囲われた庭に出すとか、必ずリールを繋いで歩かせる事が必要です。

また、こんな記事もありました。

友人が5匹のラグドールを購入し、閉じ込めておくのは残酷だといって、
自由に外を徘徊出来るように放し飼いにしました。
しばらくすると友人から連絡があり、1匹は行方不明になり、
残り4匹は車に轢かれてしまったと言うのです。
ラグドールはとても人間に近い存在の猫ですので、
人間が責任を持って世話をしなければなりません。

ラグドールと暮らす上で、まず注意する点は、屋内用の猫だという事です。
もし車社会である外の危険をちゃんと教えられているのなら、外へだしてあげる事も良いでしょう。
でも、「屋内用の猫ちゃん」という事はどうか忘れないでくださいね。

適度に運動させて太らせないようして

ラグドールは小さな子猫の時には、良く遊び活発な動きをします。

俊敏に飛び跳ねたり、高いところへジャンプする事もあります。

成猫になるにつれて、本来の性格である穏やかでフレンドリーな
大人しさが出てくるようになり、ほっとくと必要以上には動かなくなります。

体が大きいので食事の量はとても多いです。

ですので、出来るだけ飼い主さんからラグドールを遊ばせるようにしてください。

ここで役に立つのが、猫じゃらしであったり、動くための環境として
キャットタワーの設置という事になります。

キャットフードに記載されたエサの供給量を目安にしながらも、
食事制限をするするより、沢山動かしてあげる事で、エサの供給量に合った
消費を促すこと方向に考えましょう。

その方が猫ちゃんにとっても健康的と言えます。

また、いくら大人しいと言っても、ラグドールの瞬発力自体は、
一般的な猫ちゃんと同等に持っていますので、
例えばジャンプ力などは目を見張るものがあります。

ダイニングテーブルくらいは平気でジャンプしてしまうので、
ラグドールが動き回るところでは、住環境にも配慮が必要ですね。

高い所へ登った時には落下事故に注意して

ラグドールの鈍感な性格は、そのまま危機管理能力の欠落に結びついています。
穏やかで大人しい性格は、ラグドールの大きな魅力の1つではありますが、
その分、自らの危険を感じることが出来ない為に起きる事故もあります。

その1つが落下事故です。

体が大きい分、体重も重いラグドールですが、それを正確に把握しないまま
高いところへ登りたがります。

降りれなくなった時には、その場でじっと鳴いていてくれれば良いのですが、
つい飛び降りてしまったり、あるいは登った先の強度が低く、そのまま落下、
という話も良く耳にします。

猫ちゃんにしてはと思われるかもしれませんが、ラグドールという猫ちゃんは、
そのあたりは、人間で言うところの「天然」な猫ちゃんだとお考えください。

また、
その「天然」故に、高い所からの落下だけでは無く、日常の生活の中でも
落下事故は潜んでいます。

ありがちな例としては、猫じゃらし等で遊んでいる最中に起きる天然事故です。

ラグドールは集中すると、周りが見えなくなってしまうようで、
ソファの隅っこ等で猫じゃらしを使うと、時としてその先には床しかないのに、
平気でジャンプして飛びついてきます。

そのままムササビのように床へ落下していきます。

これは私自身の実例としても、笑うに笑えない事態となりますので、ご注意を。

猫ちゃんは上下運動が大好きです。

このような落下事故を防ぎ、運動を促す意味でも、キャットタワーの設置を
おススメします。

但し、このような「天然」ぶりを発揮するのがラグドールですので、
少し低めで、ラグドールの成猫なった時の重量に耐えられるような
キャットタワーを設置してください。

ラグドールの住環境にも配慮して

ラグドールはその大きな体で優れたジャンプ力を持っています。

ダイニングテーブル、低めのタンス等も、
ラグドールがジャンプ出来てしまう高さになります。

そんな場所へ、お酒や花瓶等を置かないようにしましょう。

倒されたり落とされてしまう事も心配ですが、
驚いた猫ちゃんが落下してしまう事故にも繋がりかねません。

また、大きな観葉植物なども、猫ちゃんへの配慮が必要です。

観葉植物は、殆どが猫ちゃんにとって有害なので、壊されてしまう事よりも、
猫ちゃんの安全の為にも、置き場所は考えましょう。

ラグドールと一緒に暮らしていく中で、どこまでは届いてしまう、
どのくらいの隙間なら入ってしまうという事は、
成長過程において変化していきますので、それを見極めながら、
住環境も変更していく必要があります。

置物についても、何が好きで、何は興味を示さない等も、
猫ちゃんに個性になってきますので、それに合わせて住環境を整えてください。

ブラッシングはマメにしてあげて

ラグドールは長毛種の猫ちゃんになります。

毛は柔らかくて、触り心地も良く、シルクの様な毛ざわりですが、
季節の変わり目となる春秋には、大量の毛が抜け変わります。

猫ちゃんが毛づくろい中に、これらの毛を飲み込んでしまい、
その毛が体内で排出されずに内臓を傷つける事で起こる
毛球症という病気があります。

長毛種の猫ちゃんにとっては、とても怖い病気の1つになりますので、
このような病気を未然に防ぐという意味でも、マメなブラッシングにより、
余分な毛を取り除き、いつも清潔な被毛を保ちましょう。

熱中症には気をつけて

ラグドールは長毛種の猫ちゃんですので、
常にふさふさの柔らかい被毛に体を覆われています。
特に夏場の部屋の温度には気をつけてあげてください。

出来るだけ窓を開け、風通しを良くしたり、エアコンで温度管理をしたり、

但し低すぎると風邪を引いてしまいますから、ドライモードなどを活用してください。

日陰になるスペースを作っておく等の配慮をしてください。

また、ラグドールは寒さに強い猫ちゃんでもありませんので、
冬になったら猫用ホットカーペット等、
猫ちゃんが居やすい場所を作ってあげる事が大事です。

だからと言って、あまりに厳格な温度管理が必要かと言うと、
そうではありません。
人間が生きるうえで不快にならない程度の温度・湿度であれば大丈夫です。

充分な水を用意してあげて

もしエサを切らしてしまっても、新鮮な水だけは充分に用意しておいてください。

これはラグドールだけでは無く、人間も同じですよね。

新鮮な水を沢山飲むことで、内蔵系の病気なども未然に防ぐことが出来ます。

出来る事ならば、人間と同等の水をあげてください。

そして、水は残っていたとしても、いつも新鮮な水をあげてください。

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