猫ちゃんが幼少期に学ぶ大切なこと

photo by [Visa Kopu Photos]

2013年9月 動物愛護法が改正されました。
これにより繁殖業者と呼ばれる人達(ブリーダー)は、
生まれてから56日間(8週齢)は犬や猫を販売したり展示する事が出来なくなりました

つまり私達が手に入れる事が出来るラグドールの子猫は、
生後約1ヵ月半~2ヶ月が経過した子猫という事になります。

そしてブリーダーや販売店としても、猫の年齢が分かりますので、
事前に何を準備すればよいかが分かります。

この頃になると、猫ちゃんは社会性が身についてきて、
1人で食事をし、排泄も1人で出来るようになっています。

生後間もない猫ちゃんにとって大切な事

猫ちゃんは生まれてから、お母さんのお乳で育ちます。
お母さんの傍ですっと寝ています。まだ目は見えません。

これは人間でも同じですよね。

そして少しずつ活動をする2週齢あたりからが、
社会性を身につける為に最も大事な時期になります。

この時期にどのように生活するかが、ペットとしてお迎えする
猫ちゃんには最も大切な時期といえます。

一般的に猫ちゃんの場合、この社会性を身につける時期が、
2週齢~7週齢と言われています。

この時期に、多様な社会生活の中で、新しい環境への対応能力を学び、
周りにいる人間や他の動物との付き合い方を学んでいきます。

そしてその社会性を教えていくのが。お母さんであり、兄弟達であり、
ブリーダーなのです。

この社会性を身につける時期に、人間が自分達にとって味方だという事を学び、
兄弟達と沢山遊ぶことで、爪の使い方や噛み方を覚えていきます。

この時期に他の動物と接する事で、少なくとも特定の動物とは
仲良くする事が出来るようになります。

また、
外出についても、この時期にキャリーに入る事に馴れた猫ちゃんは、
その後もキャリーを怖がらなくなりますし、
動物病院の獣医さんと触れ合った猫ちゃんは、
その後の動物病院での診察を怖がらなくなります。

かわいそうな猫ちゃんを作り出さないための社会

ところが元々お母さんが栄養不足で子猫を生んでしまった場合、
子猫達は情緒不安定になりやすく、成長自体にも遅れが出たりします。

これが如実に見えるのが、ノラ猫ちゃん達ですね。

ノラ猫ちゃん達は、人間社会における社会性が身についておらず、
ほとんどが情緒不安定な状態で生きています。

ですから、もしノラ猫ちゃんが捨てられていたとか、
後を付いてきたからと言って、安易な気持ちでエサを与えるのは良くありません

それは猫ちゃんの社会生活をする能力を削ぎ落としてしまう行為になります。

もしエサを与えるのであれば、まずは去勢手術・避妊手術を行い、
ちゃんと自分の猫ちゃんとして育てる覚悟をしてほしいと思います。

このような不幸な猫ちゃん達を減らすためのNPO団体も存在しています

彼らはノラ猫ちゃんを捕まえて、去勢手術・避妊手術を行い、個体の識別が
出来るようにしてから、特定の場所でエサを与えたり、猫ちゃん達のうんちを
片付けたり、里親を探したりしています。

家族の一員として暮らす事の大切さ

動物愛護法の改正により、今では殆ど無くなりましたが、
以前は、生まれたばかりの小さな赤ちゃんを販売するペットショップもありました。
今でも時々、
まだ小さすぎるのではと思う猫ちゃんを、店頭で見かける事もあります。

子猫は、生まれてから4週齢くらいから乳歯が生え始めます。

同時に少しずつお母さんのお乳から離れていくのです。

そして7週齢くらいで乳離れをし、社会性が身につくというのが一般的です。

中にはいつまでも甘えん坊の子猫もいますし、乳歯がなかなか生えてこない
成長遅れの子猫もいます。

これは人間社会でも同じですよね。個体差はあるものです。

この社会性を身につける時期に、強引に離乳させてしまったり、
お母さんから引き離してしまったりすると、
不安感の強い猫ちゃんになると言われています。

もし、あまりにも小さい子猫が販売されていたならば、消費者である私達が、
これを摘発する等の厳しい目線でいる事が大切です。

もし、
このような子猫と暮らす事になったからと言って、悲観する事はありません。

猫ちゃんはとても学習能力が高い動物です。

だから成猫になってからでも、
社会性を学び人間社会に順応させていく事が出来るのです。

勿論、スムーズに変化するわけではなく、時間がかかったり、
丁寧に根気良く教えていく必要はあります。

最も大事なことは、
猫ちゃんを、家族の一員として暮らすという事です。

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