初めて我が家に猫ちゃんを迎えるなら、やっぱりしつけのしやすい猫ちゃんが、と思いますよね。
猫も人間と同じで色々な特徴を持っていますから、しっかり選ぶことが大切です。
しつけやすい子の特徴や品種などを、4つの項目に分けてご紹介しましょう。
人馴れ訓練を終えた里親待ちの子
ボランティアや保護団体で里親募集している子は、譲渡の前に人馴れの訓練を行っています。
そうした期間を経て条件にクリア出来た子は、しつけがしやすいため初めての人にはぴったりです。
トイレのしつけはもちろんのこと、人に触れられても怖がりません。
子猫を迎える時は、トイレを1から教えなければいけない時があります。
ノラ猫を保護した時なんかは、自分で人に慣れさせる訓練をしなければいけません。
里親募集の子を選ぶと、こういったことをする必要がなくなります。
しつけされている子はこれら以外にも、爪とぎの場所をきちんと覚えていたりします。
子猫にしろ成猫にしろ、しつけがされている子はとても育てるのが楽なのです。
特に捨て猫から保護された子は、年齢に関係なく甘えたがりが多いのも事実。
しつけ済みで手もかかりませんから、沢山スキンシップが出来るでしょう。
中にはトライアルを行なっているところもありますから、数日間一緒に暮らしてみるのもいい方法です。
しつけが行き届いていても相性がありますから、しっかり見極めてください。
猫カフェなどの人馴れしてる子
里親募集をしている猫カフェも、しつけしやすい子に出会える場所です。
直に触れ合って、相性の良さを確認することもできます。
こういったお店にいる子の多くは、飼育放棄や殺処分寸前で救われた子。
人への愛情に飢えているため、自ら甘えてくる子も珍しくありません。
猫カフェにいる子は、ワクチンはもちろん、健康診断も定期的に行っているため、後から病気が発覚するリスクは少ないでしょう。
こういった理由から、猫カフェの子を迎えるのが初猫さんにはいい方法だと言えます。
とはいえ、気にいった子が見つかったからと言ってすぐに連れて帰れる訳ではありません。
お店によっては、条件を設定していたりする所もあります。
所定の回数お店に通って、交流を深めることを条件とする店舗もあります。
安易に譲渡してしまうと、虐殺したり動物実験に流す人がいるからです。
これらを防ぐために住所や連絡先など、色々なことを聞かれるかもしれません。
店舗の中には、譲渡当日に家まで連れて行って飼育環境をチェックする所もあります。
厳しく思うかもしれませんが、猫に幸せになって欲しいというのがお店の人の願い。
気にいった子を見つけたら、出された条件をクリア出来るように努力しましょう。
お店で触れ合ってた子が自分の家に来た時の嬉しさは、ひとしおですよ。
人が好きな品種を選ぶ
猫は品種によってもしつけやすさが変わり、人が好きな種類の子はしつけがとても楽です。
代表的な物に、ロシアンブルーがあげられます。
短毛種で活発な性格ですが、飼い主には恋人並の親愛を見せるのが特徴。
そのためとても嫉妬深く、多頭飼いには向いていない品種でもあります。
犬のように忠実で、一度覚えたことは忘れないという賢い頭脳も持っています。
しかし人見知りな一面もあり、知らない人を見るとたちまち隠れてしまうことも珍しくありません。
来客が少なくて、賢い猫を迎えたい人にはぴったりです。
品種ではありませんが、日本猫の雑種も模様によって性格が変わります。
一番甘えん坊なのは茶トラで、女の子は希少価値が高いと言われています。
我が家にも茶トラがいますが、女の子でノラ出身なのにとても甘えん坊です。
寂しい時は家族の体にゴロンと寄りかかって、ゴロゴロと喉を鳴らします。
どこを触っても怒ることはなく、お腹を触るともっと触ってと言わんばかりに突き出してきます。
遊ぶのも大好きで、お気に入りのおもちゃを咥えて寄ってくる姿はまるで犬。
このような子は、来客が多くてお子さんのいる家庭に向いています。
茶トラは頭が良くて猫社会に馴染む性格をしているため、多頭飼いに適しているとも言えるでしょう。
大人しい猫の品種を選ぶ
元々の性格が大人しい子も、しつけのしやすい猫ちゃんだと言えます。
特にメインクーンは、優しい巨人と呼ばれる程大人しい性格で有名です。
また「ぬいぐるい」の意味を持つ猫ラグドールは、大人しい猫としてメインクーンと並ぶ代表格です。
どちらも大きな体に美しい長毛が特徴で、孤独にも強い性格。
平和を好むので、多頭飼いの環境にも馴染み易い品種です。
人間同様、自分より下の猫や子猫には甲斐甲斐しく世話をしたりする子もいます。
しっぽを動かして遊び相手をしてあげたり、子猫のお尻に付いた排泄物を舐めとったり、その姿はまるで母親そのもの。
これらの行動は、妊娠経験のある子ほど強くなる傾向があるようです。
子供と一緒に兄弟みたく育てたいなら、成猫のメインクーンを迎えるのは良い手ではないでしょうか。
ラグドールは成長が遅く子供時代が長い猫なので、やはり子供と一緒に兄弟みたいに育てるのに向いていると言えます。
どちらも毛が長いため皮膚病にかかりやすい性質でもありますから、こまめにブラッシングをしてあげてくださいね。
短毛種で選ぶならアメリカンショートヘアーのシルバータビーと、日本猫のサバトラと呼ばれる模様を持つ子がおすすめです。
どちらも見た目と性格が似ていて、穏やかでしつけやすいのが特徴になります。
シルバータビーも毛色は灰色に黒のトラ柄なので、パッと見ただけではあまり区別がつかないでしょう。
穏やかで平和的な一面を持ち、人見知りもしません。
オスは甘えん坊なので、家を空ける時間が多い場合は二匹で育てるなどの対策をとりましょう。
メスは孤独に強くて賢い頭脳を持ち合わせますが、プライドが高いためオス程懐くのは難しいかもしれません。
ライフスタイルなどを考慮しながら、相性の良い方を選んでください。
上記の特徴を重視することは大切ですが、一番は相性が良いかどうかです。
猫はピンと来る人に出会うと、自分から寄って行く子もいます。
そういう子に出会った時、大抵は人間側も何かを感じているものです。
色んな猫ちゃんと触れ合って、相性の良い子を見つけてくださいね。