ペットのトリミングとグルーミング
ペットにおける「トリミング」(trimming)とは、
被毛をカットして整える事が基本的な意味になります。
人間で言うと美容室、つまり「整髪」や「調髪」というのが、
トリミングの意味になります。
また「グルーミング」(grooming)とは、
体全部のお手入れをして、全身清潔にする事を意味します。
人間で言うと「入浴」に近い意味合いになります。
このグルーミングでする、主なことは以下の通りです。
・爪きり
・耳掃除
・歯磨き
・目やに、涙やけの掃除
・毛玉除去
・ブラッシング
・肛門線しぼり
・シャンプー
・トリミング
これにより、疾患の早期発見、予防などにも繋がります。
そして、このグルーミングに含まれるのがトリミングになります。
ところが、皆さんが良く耳にするのは、「トリミング」という言葉
ではないでしょうか?
そうなんです。
多くのペットショップ等でのトリミングと表現しているのは、
殆どグルーミングの内容になります。
私の家の近所にあるペットショップのトリミングメニューは、
こんな感じです。
項目 内容 爪きり 伸びすぎると、足の形が変形したり肉球に爪が刺さったりします。爪同様に神経と血管も爪内部で伸びるのでこまめなカットが理想的です。 耳掃除 耳毛が伸びる犬種は定期的に耳毛を抜く必要があります。伸びてくると耳内がむれてしまい、耳内の疾患原因になってしまいます。また、掃除のやり方によっては、汚れを耳奥に押し込む場合があるので、注意が必要です。 足の裏バリカン 肉球に毛がかかると、滑りやすく、足腰に負担をかける事も。又、ワンちゃんの数少ない汗腺がある場所です。むれ対策が必要です。 ブラッシング 被毛のもつれをとき、皮膚への適度なマッサージもかねています。もつれを放置すると、皮膚病や内出血を招く事も! シャンプー 体と被毛の汚れを落とす。適度な温度で全身の血行促進にもつながります。人間と一緒でリラックスするワンちゃんが多いです。 肛門腺絞り 小型犬は特に、定期的に肛門腺を絞らないと、破裂したり、腫瘍になったり…溜まると臭くなったりします。 ドライング 強い風で一気に乾かします。被毛を伸ばしながら短時間で乾かすのには、コツと技術が必要です。 おなかバリカン 男の子は、オシッコが被毛にかかるのを予防します。又、最も皮膚状態の良し悪しが出る箇所なので、いつでもチェックできるように、お腹を見やすくしておく方がいいでしょう。 ヒゲカット 飼い主様のお好みです。小さなお洒落の1つです。 足先カット 足の先をまあるくキレイに揃えます。これもお洒落の1つです。 リボン いつもと一味違うお洒落に、サービスでおつけしています。もつれが気になるワンちゃんには、バンダナも用意しています。お気軽にお申し付け下さい。 その他 普段目の届きにくい、皮膚の具合・耳内部の様子・デキモノの有無・ノミ、ダニの寄生・等の発見処理に目を光らせています。
引用:センチュリーペット トリミングメニュー
トリミングはどのくらいの時間がかかるの?
猫ちゃんの大きさとか種類により、時間に差があります。
また、シャンプー自体をあまりに嫌がる猫ちゃんの場合には、
シャンプー自体が出来ないケースもあるようです。
それでも大体1時間~1時間半くらいの時間があれば、
猫ちゃんの場合にはトリミングが出来てしまいます。
ラグドールのような大きな猫ちゃんも同じです。
シャンプーはどのくらいの周期で実施すればいいの?
犬の場合、一般的には1ヶ月に1回程度と言われますが、
猫ちゃんは殆ど臭いのしないペットですので、
それほど頻繁にトリミングを行う必要はありません。
とは言え、猫ちゃんは全身被毛に覆われています。
被毛による病気予防や、ノミ・ダニの予防という意味も含め、
半年に1回程度はトリミングしてあげて下さい。
トリミングによる猫ちゃんへの大きなメリット
各個体の性格にもよりますが、猫ちゃんに「我慢」を教えてくれる、
トリミングはそんな一面も持ち合わせています。
飼い主から離れ、いつもと違う環境で、家ではやらない事をされ、
それに身を任せる状況になりますので、ある意味、猫ちゃんの
課外授業の一環とお考え頂いても良いでしょう。
つまり、
トリミングもしつけの一環になると言えるわけです。